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DCJがもっと面白くなる!リキャップの読み方を徹底解説<前半>

明日はDrum Corps Japanオールジャパンチャンピオンシップの開催日です👏

DCJは日本で唯一の、ドラムコー好きによるドラムコーのための大会を行う組織です。
ドラムコーとは何かについてはまた次回以降に解説するとして、今回はDCJの審査を深堀し、明日のDCJをいつもよりもっともっと楽しめるポイントをご紹介します。
ここではアメリカのDCI(Drum Corps International)公式ブログの情報と、筆者がこれまでDCJクリニックに何度も通って学んだ知識をもとに、マニアックなDCJの審査項目とその中身をわかりやすく解説します☺️

早速、昨年のDCJオールジャパンチャンピオンシップ(以下AJC)のリキャップを見てみましょう。リキャップとは採点を集計した一覧表です。

DCJ公式サイト内リキャップ
https://dcjpn.org/ja/ajc/
上記ページ右側のLinkを開くと、それぞれのリキャップが表示されます。
米国DCIでは全ての審査結果がオープンになっています。DCJもこの方式を踏襲しており、全ての審査結果が公表されます。
ただし、ここには英文字の専門用語がずらーっと並んでいて、初心者にはわかりづらいものです。そこで、それぞれの用語を順に解説します。

2024 DCJ AJCのDiv,1のリキャップの引用(Drum Corps Japan 2024 All Japan Championships Div.1のリキャップより引用)


<General Effect>(総合的効果)
GEのジャッジはイチ観客としてショーが与えるインパクトを感じ取り、ショー全体を通して何を表現したいのか、どのくらい知的好奇心や感情に訴えかけてきて、それらがどう達成されたかを審査します。
GEは「Music effect(音楽的効果)」「Visual effect(視覚的効果)」に分かれており、審査項目はほぼ同じなもののそれぞれの視点から審査され、その合計がGEの審査結果となります。
小項目としてRep(=Repertory、演目の内容)とPfm(=Performance、表現)の2つの観点で採点されます。

・Music effect(音楽的効果)
演者が音楽プログラムをどれだけうまく表現しているか、あるいは観客に届けているか、という観点で審査します。
例えば音楽的に意味のある流れがあるか、飽きさせない構成になっているか、演者と観客の音楽的コミュニケーションがうまく取れているかを観客と同じ目線で感じとります。

・Visual effect(視覚的効果)
視覚的な表現が観客に対して魅力を持って伝えられているかを審査をします。
例えばドリル(フォーメーション)や動き、斬新さ、振付、などのパフォーマンスが伝わりやすく構成されているか、観客に対して感情的なインパクトを与えているかを感じとり審査します。

<Visual>視覚に関する審査

・Visual Analysis(視覚効果の分析)
演出、フォーメーション、動き、フラッグ、プロップ(小道具)など、視覚的なアプローチがそのショーにどれだけ論理的・効果的に構築されているかを理解し、分析します。
小項目としてComp(=Composition、構成や質)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

Visual Proficiency(演技・演出の熟練度)
演者の個々の動きを審査されます。いわゆるMMがきちんと統制がとれているか、ラインの綺麗さ、インターバルの均一さなど動きに関する全体的な審査です。
Cont(=Content、内容の質や難易度)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

・Color Guard(カラーガード)
カラーガードの審査項目です。ここではフラッグデザインや衣装の印象などは関係ありません。
ボディワークはどうか、手具をいかに使って演出しパフォーマンスできているか、カラーガードセクションとしての重要性を審査されます。
Sbst.(=Substance、本質的表現力や内容の充実さ)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

Music
このカテゴリでは音楽性を問われる審査です。

・Music Analysis(音楽的分析)
ここでは演者が演奏する音楽そのものの質や構造、内容を専門的に審査されます。
例えば楽譜が音楽的構造を持っているか、観客を飽きさせない音楽構成をいかに組み上げているか、ハーモニーの作り方がどうかが分析され審査されます。
Comp(=Composition、構成や質)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

・Music Brass(管楽器の音楽性)
管楽器の技術力、演奏力、表現力を問われる審査です。例えばブレスの取り方から音価の理解、アンサンブルの完成度が問われます。
Cont(=Content、内容の質や難易度)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

Music Perc.(打楽器の音楽性)
Batteryはバッテリーパーカッションの演者の基礎力、全体的な表現力、微々たるスティックコントロールなど、細かいところから全体的な音楽性までを審査されます。近くで審査するためバッテリーに張り付き、フィールドを走り回ることがあります。
Pitはフロントピット(フロントアンサンブル)の基礎力、表現力を審査されます。楽器の奏法、音作りが適切か、全体的なアンサンブルがうまくいっているか、フロントピットとしての素質を審査されます。

どちらもCont(=Content、内容の質や難易度)と、Achv(=Achievement、達成度)の2つの観点で採点します。

ここまで読んでいただいて、DCJの審査は大きく分けて演者一人一人の技術力や表現力が問われる部分(管楽器やカラーガードなど)と、デザインチームが作り上げてきたショー全体を通して観客がどう感じるかが問われる部分(全体効果など)の2つの審査の観点があることがわかると思います。
ただし、例えば姿勢の美しさやフォーメーションの完成度(Visual Proficiencyの審査)が低いと結果的に本来表現したかったフォーメーションや演出が伝わりにくくなり、視覚効果の項目に影響を与えることになります。
管楽器や打楽器の技術(Music Brass/perc)が高いチームはその分音楽的表現の幅が広がり、楽譜に書かれている難易度も高く内容も伝わりやすくなるので、表現したい音楽の内容と難易度が観客にクリアに伝わるようになります。
その結果Music effect(音楽的効果)のジャッジにもショーの意図が明確に伝わり、点数も高くなりやすくなります。
無理のない論理的なドリルデザインと各セクションの適切な配置(視覚効果に良好な印象を与える状態)なら、必然的に演奏も聞き取りやすくなる(Musicへの影響)ことが考えられます。
このように、総合的効果(GE)と、VisualやMusicの審査は互いに影響しあっているといえます。

後半では、実際のリキャップを見ながら小項目のComp.やAchvについて解説します💪

後半に続く>>>


以下の記事もぜひ合わせてお読みください👀

参考文献:
米国DCI公式ブログより 
Adjudication 101: Who judges what?
https://www.dci.org/news/adjudication-101-who-judges-what/

Open Class Finals recap analysis
https://www.dci.org/news/dci-judging-101/

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